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熱中症は今や身近な病気、そのため熱中症を「貧血」や「立ちくらみ」と同程度に、軽く考えている方も多いのでは?しかし、熱中症は重症化したり、処置が遅れたりすると、命にかかわる恐ろしい病気です。

一度重症化してしまうと、回復した後も、熱中症の後遺症や障害が残ってしまうこともあります。ここでは、熱中症の恐い障害・後遺症や妊婦さん・子供への影響について、

・熱中症の後遺症はどんなものがある?原因は?
・障害が発生する割合は?妊婦や子供への影響は?
・まとめ

の項目に分けて、ご紹介します

 

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熱中症の後遺症はどんなものがある?原因は?

熱中症のうち、最も重い病態を「熱射病」といいます。熱射病になると、

  • 体温が40度以上になる
  • 意識障害、脳機能障害

などの症状があらわれ、熱射病から回復した後も後遺症が残ることがあります。これは体温の上昇や長時間の脱水、体内の水分不足により内臓などが損傷するためです。熱射病の主な後遺症は、

  • 心臓
  • 肝臓
  • 腎臓

などの重要な臓器にあらわれます。肝機能や腎機能に深刻なダメージが出るほか、脳へのダメージにより意識障害や運動障害、構音障害(吃音、呂律が回らない)などが残ることもあります。また、体温調節中枢に障害が残ると、高温や低温、温度の変化に対する耐性が低下します。このような後遺症は治療をしても回復しないことも多いです。

 

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障害が発生する割合は?妊婦や子供への影響は?

熱射病を発症したときの障害が発生する割合については具体的な数字は出ていません。しかし、熱射病を発症したときの致死率が30%ということから考えても、障害が発生する割は決して低くはないでしょう。熱中症になったら、熱射病にならない軽度のうちに処置を行うことが大切です。

ちなみに、熱中症を起こしやすい年代は、

  • 男性:0~4歳、15~19歳、51~59歳、80歳前後
    運動をする機会が多い10代と仕事が忙しい50代がピーク
  • 女性:0~4歳、80~84歳

です。

となっています。また、10代~60代では女性よりも男性の方が熱中症の死亡が多いです。

 

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とはいえ、女性が全く熱中症を警戒しなくてもよいというわけではありません。

特に、妊婦さんは熱中症になる確率が妊娠していない女性よりも高いので注意が必要です。妊娠中に熱中症になりやすいのは、妊娠により基礎体温が上昇するため、新陳代謝が高くなり汗をかきやすい体になります。

妊婦さんの汗の量は妊娠していない女性の1.5倍ともいわれています。妊婦さんはこまめな水分補給を行い、熱中症を予防しましょう。

さらに、妊婦さんの熱中症はお腹の赤ちゃんにも影響を与えます。熱中症で体内の水分が不足・血液中の酸素が減少すると、赤ちゃんに酸素や新鮮な血液を十分に与えることができなくなります。赤ちゃんの酸欠や栄養不足を招いてしまうので、妊婦さんは熱中症にならないように気を付けてください。

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妊婦さんとならんで熱中症になりやすいのが子供です。子供は大人に比べて、

  • 新陳代謝が活発で、体温が高い
  • 汗腺の発達が未熟で、体温調節が苦手

であることから、熱中症のリスクが高いのです。また、子供の頭は大人よりも地面やアスファルトに近いですよね。地面やアスファルトは空気よりも熱をためやすく、また空気を温めてしまうため、地面やアスファルトに近いほど空気の温度は高くなります。

たとえば、気温32度のとき、地面から50cmの高さの温度は35度、5cmの高さの温度は36度以上になります。砂場にしゃがんで遊ぶときはもちろん、ただ歩いているだけでも、子供の体感温度は大人よりもずっと高く、熱中症になる危険も高いのです。

小さなお子様がいる方、お子様の熱中症には特に注意してください。こまめな水分補給はもちろん、長時間外にいるときには、脇や太ももなどを保冷剤で冷やして上げるなどの熱中症対策が必要です。

 

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まとめ

以上が、熱中症の障害・後遺症や妊婦さん・子供への影響についてでした。上記の通り、熱中症になると、症状は急激に悪化、そして熱中症は重症化するとどんなに健康な方でも命を落としてしまうことがあります

たかが熱中症」と甘く見ず、きちんと熱中症の予防をしてください。特に、熱中症になりやすい妊婦さんや子供は注意が必要です。暑い季節、決して無理をせず、こまめな休憩・水分補給を心がけましょう。

 

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