エボラ出血熱の感染経路。現在のワクチン効果は?

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全世界を恐怖に陥れ、今だ出口の見えない戦いが続いているエボラ出血熱。
現時点で致死率は53%にものぼり、犠牲者は2000人を超え、医療関係者にも感染者が続出しています。

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治療薬としてはアメリカのベンチャー企業が製造している未承認薬が使用されていますが、患者数の爆発的増加に生産が追いつかず、在庫がごくわずかとなっています。

そんな中、2014年8月上旬、エボラ出血熱に感染しながらも自然治癒した少年が、自らの血清を自分の治療を行ったことによりエボラ出血熱に感染したアメリカ人医師に提供しました。
そして、劇的な回復をみせ、8月後半には退院を迎えたのです。

この事実を受け、WHOはエボラ出血熱に感染しながらも回復した『元患者』の血清を、今後エボラ出血熱の治療に用いることを合意しました。

なぜ『元患者』の「血清」がエボラ出血熱に有効なのでしょうか。
そもそも、「血清」とは一体何なのでしょう。

「血清」とは、血液の中の成分を指しています。
血液には赤血球や白血球、そしてかさぶたを作る素となる血小板など様々な成分が含まれており、採血した血液をそのまま置いておくと、分子量の大きい物質は沈み沈殿をつくります。
泥水をそのまま放置すると入れ物の底に土がたまり上澄みが透き通ってくるのと似た原理と考えて良いでしょう。

「血清」は、血液の中のこの「上澄み」に相当します。
この「上澄み(血清)」の中には「グロブリン」というタンパク質が豊富に含まれています。
ある種の「グロブリン」はウイルスなどと戦うことのできる「抗体」という形をしています。
この「抗体」が、今回エボラ出血熱の原因となるウイルスに有効であったのです。

今回のWHOの発表を受け、『元患者』の「血清」が『現患者』に投与されることが決まりました。
暗雲立ち込めていたエボラ出血熱と人類との戦いの心強い光となることが期待されています。

なお、血清以外にも、エボラ出血熱の治療を目的としたワクチンがアメリカとイギリスの製薬会社がそれぞれ開発を進めています。
臨床試験を実施し、その安全性が確認されれば早ければ11月中には医療従事者への優先投与が開始される見通しです。

一日も早く、エボラ出血熱のアウトブレイクが収束することを世界中の人々が願っています。

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